「積立投資って、なんか地味じゃない?」
「面白さがないから続かないんだよな…」
そんな声、たまに聞く。
たしかに、積立投資って派手さはない。
日々の値動きを見ても大騒ぎするほどでもないし、
一発逆転のドラマもなければ、今日買って明日爆上げ…なんてこともない。
でも僕は、それがいいと思ってる。
というか、それが“強さ”なんだと思う。
積立投資のリアル|最初は手応えなんてなかった
僕がVTIを買い始めたのは数年前。
その頃は、「とりあえずこれ買っておけば間違いないらしい」と、
投資のイロハもよくわからず、とにかく周囲に流されるまま始めた。
毎月5万円を淡々と積み立て。
たまにSPYDやVYMも買ってみたりして、少しずつ自分の中の“投資の地図”が広がっていった。
でも、最初の半年くらいは本当に何も変わらない感覚だった。
「これ、意味あるのかな?」ってふと思う日もあったし、
S&P500がちょっと下がっただけで、焦って証券口座を開いたりもした。
値動きよりも、考え方が変わっていった
投資を続けていると、ある時ふとした違和感があった。
「株価より、ニュースを見る時間が増えてる」
「円安とか利上げとか、以前ならどうでもよかった情報に敏感になってる」
お金の流れを知ろうとする自分がいて、
社会や世界の動きに“自分ごと”として関心を持つようになっていた。
そういう変化が、面白かった。
数字が増えるよりも、思考が変わる方が手応えがあった。
“つまらない”けど、“減らない”
一度、投資SNSでバズっていた言葉がある。
「積立投資は退屈だけど、破産しない」
「退屈で何も起きない。でも、何も失わない」
これは本当に真理だと思った。
積立投資って、ゲームで言えば“RPGのレベル上げ”。
いきなりラスボスを倒すような派手さはないけど、
コツコツ経験値を積んで、気づけば強くなってる。
それって、人生にも通じている気がする。
小さな配当が、嬉しい
SPYDやVYMから届く配当金。
月に数千円、下手すれば数百円なんだけど、
口座に「配当金振込」の文字が並ぶのを見た瞬間、やっぱり嬉しい。
そのお金でラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだりすると、
「お金が働いてくれている感覚」がじんわりと湧いてくる。
大きな額じゃなくても、自分の行動が生んだ結果が“生活の一部”に変わっていく。
この実感って、宝くじや一発逆転投資じゃ味わえないと思う。
それでも飽きる時はある。でも…
もちろん、何年も積立をしていると、ふと退屈に感じる時もある。
- 「もっと面白い投資ないかな」
- 「仮想通貨や個別株のほうが刺激あるよね」
- 「積立って本当に意味あるのかな?」
そんな気持ちになるのも、全然わかる。
僕も何度もそう思った。
でも、そのたびに思い出す。
「今の自分があるのは、積み重ねた結果だ」
「今日だけで考えると地味だけど、“数年後の自分”は感謝する」
だから、また積み立てる。
いつも通り、変わらず、機械的に。
まとめ|“つまらない”は、悪いことじゃない
「積立投資ってつまらないよね」
この言葉の裏には、“変化がないと不安”という気持ちがあるのかもしれない。
でも、変化がないこと=安定してること、でもある。
僕は思う。
「つまらない」って、実は“信頼できる”の裏返しなのかもしれない。
今日も変わらず積み立ててる。
昨日と同じ額を、同じファンドに。
それがどれだけ強いことか、きっと未来の自分が一番わかるはずだ。


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