資産運用を続けていると、必ず一度はこう思う。
「このまま自分で続けていいのかな?」
「銀行や金融グループに任せた方が安全なんじゃないか?」
実際、周りを見ても
「プロに任せた方が安心」
「素人がやるより銀行の方がいい」
そんな声は多い。
今回は、感情論を抜きにして
「過去10年という時間軸で、どちらが合理的だったのか」
そして
「自分のような運用スタイルは正解なのか」
を、正直に整理してみたい。
結論から言うと
今の僕の運用方法(自分自身で管理)のままでいい。
むしろ、銀行や金融グループに任せない方が合理的か。
これは根性論でも、自己肯定でもない。
数字と構造の話だ。
なぜ「自分で運用」が有利になりやすいのか
① 圧倒的な差は「運用能力」ではなく「コスト」
銀行や金融グループが提案する運用で、
まず見落とされがちなのがコスト。
- 管理手数料
- 信託報酬
- 保険関係費用
- 初期手数料
これらが年1〜2%かかることは珍しくない。
一方で、自分でインデックス投資をしていれば
年0.1%前後に抑えられる。
たった1%の差。
でもこれが10年積み重なると、資産額は数百万円単位で変わる。
運用成績の良し悪し以前に、
スタート地点で勝負がついているケースが多い。
② 「任せる運用」は、だいたい保守的になる
銀行側の立場で考えると、これは自然なこと。
- クレームを避けたい
- 下落時に責任を問われたくない
- 誰にでも当てはまる無難な提案をしたい
結果どうなるか。
- 株式比率は低め
- 債券・現金が多め
- 商品は複雑で中身が見えにくい
大きくは負けにくいが、増えにくい構造になる。
長期で資産形成したい人にとっては、
これは意外と致命的。
③ 自分で運用できる人の条件がある
正直に言うと、
銀行に任せた方がいい人もいる。
- 投資を学ぶ気がない
- 下落すると100%パニックになる
- 売買を繰り返してしまう
- 判断を他人に委ねたい
こういう人は、
高い手数料を払ってでも「行動を止めてもらう」価値がある。
でも、
- 長期目線を持てる
- 仕組みを理解しようとする
- 淡々と積み立てられる
このタイプの人は、
任せた瞬間に期待リターンが下がる。
「プロに任せる=上級」ではない
これは意外と勘違いされている。
実際は、
お金に詳しくなるほど、
シンプルな運用に行き着く人が多い
- 低コスト
- 分散
- 長期
- 感情を排除
これを自分で実行できている時点で、
すでに“やることはやっている”。
銀行が本音では
「本当はお客さんにやってほしい運用」
を、先にやってしまっている状態とも言える。
じゃあ銀行・金融グループは不要なのか?
答えは NO。
ただし、使いどころが違う。
- 相続・贈与の設計
- 保険の整理
- 事業収入が増えた時の税務視点
- 家族に何かあった時の導線作り
「運用の主導権」ではなく
「人生設計の補助輪」として使うのが正解。
最後に
この記事を読んでいるあなたが、もし、今、
- 低コストのインデックス投資を続けている
- 長期視点を持っている
- 不安はあっても投げ出していない
なら、
「このままでいいのかな?」という不安自体が、
すでに真面目に向き合っている証拠。
少なくとも、間違ったことはしていない。
あとは
「微調整」と
「続けること」
資産運用は、派手さよりも
静かに勝つ人が最後に残る世界だから。
追記|「安心」と「成果」は別物だと気づいた話
銀行や金融グループに任せる選択肢を否定するつもりはない。
実際、「任せている」という事実そのものが、精神的な安心につながる人もいると思う。
ただ、ここで一度立ち止まって考えてほしいのは、
その安心は「お金が増える安心」なのか、それとも「考えなくていい安心」なのかという点だ。
任せることで得られるのは、多くの場合後者だ。
運用の中身を深く理解しなくてもいい。
相場を見なくてもいい。
下がった時も「プロがやっているから」と自分に言い聞かせられる。
一方で、自分で運用するということは、
不安も、迷いも、判断も、すべて自分に返ってくる。
これは決して楽な道ではない。
それでも長期で見たとき、
「自分で理解して、納得して、続けた人」の方が結果を出しやすい
というのは、数字が示している現実でもある。
安心を買うためにリターンを削るのか。
多少の不安を抱えながらも、合理性を選ぶのか。
この問いに正解はない。
ただ一つ言えるのは、
すでに学び、考え、行動できている人にとっては、
「任せること」が必ずしも最善ではないということだと思う。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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